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「春風」を意味するZephiro(ゼフィロ)が結成されたのは2002年こと。White lies,Tears for fears,The Cureにインスピレーションを受けたクラウディオ・トデスコ(Gt+Cho)主導のもと、イタリア・ローマで精力的なライブ活動を行う。ポップスやプログレの要素を取り入れつつ、独自のデジタルロックを追求。度重なるメンバーチェンジを経て、ギターのトデスコに加え、クラウディオ・デジデーリ(Vo+Ba)、レオナルド・センティネッリ(Dr+Cho)の3ピースに落ち着いた。それぞれが演奏しながらカオスパッドを使いこなす異色奏法に、デジデーリの繊細なハイトーンボイスが重なる。Jeff BuckleyからRadio Headまで幅広い音楽性を想起させる彼らのサウンドに、魅了されるファンが後を絶たない。 2006年にはセルフ・プロデュースのアルバム“Immagina un giorno” (ある日を夢見て)を発表。同アルバムに収録されている“Lontano da un luogo lontano”(遠くから遠くへ)では国内インディーズミュージックのコンクールで賞にも輝いている。 日本への接近は2009年のこと。ミニ・ツアーと称し東京で6回のライブを行ったところ、大きな反響を獲得。続く2010年には東京を中心に37本のライブツアーを敢行した。そして2011年のニューヨーク・ツアーを挟み、2013年Zephiroが再び日本ツアーを敢行。これを機にリリースされたスペシャルEP「かわいた目」では、日本語詞の楽曲作成も試みており、本国で高評価を得ている。SubsonicaやDiaframmaなど、イタリア国内の主流とロックバンドとも共鳴しつつも、新たな表現を模索し続けている。
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